金沢市でチラシを作成している会社です。戦略的な販促チラシを通じて、商売繁盛に貢献します。nakabi株式会社。
金沢市チラシ作成|nakabi株式会社
社長のブログ
RSSロゴ

2015年北陸新幹線開業の機会と脅威|売上は上がる?下がる?



先日金沢市の北陸新幹線開業に向けた取り組みについてお話を聞く機会がありました。


▼北陸新幹線開業に向けた金沢市の取り組み

説明会.JPG



新幹線が開通したらどうなるかってことをオフィシャルな形で聞くのは始めてだったので多くの学びがありました。




新幹線が開通したら「たくさん人が来るなー」って漠然としたイメージしかなかったのですが、数値を取り入れながらのプレゼンでしたので結構実感値として捉えることができました。





【数値でみる北陸新幹線開業】

・北陸新幹線の輸送能力年間1,800万席。小松~羽田便約300万席の6倍。

・現在金沢~東京迄約3時間47分。新幹線では2時間28分。約1時間19分時間短縮。

・関東圏からの入り込み客数232万人(平成23年)から目標数500万人(平成27年度)。




年間輸送能力1,800万席ともの凄いパワフルなインフラができることは間違いないようです。けれど、初年度(平成27年度)の関東
圏からの入り込み数が平成23年度実績232万人の約2,15倍の500万人とはパワフルな輸送能力の割りには少ないなという印象を受けました。





この数値の根拠は関西圏・中京圏のエリア人口に対する金沢への入り込み数の数値を基準としていて、関西圏は2,000万人に対して252万人(12.6%)、中京圏は1,500万人に対して213万人(14.2%)。そして関東圏は4,100万人に対して232万人(5.7%)です。





この関東圏の5.7%(232万人)が新幹線で金沢へのアクセスが約2時間30分になれば他のエリアの近似値の12.2%ぐらになるだろうと
いう試算です。僕は専門家でないのでわからないけど、きっと妥当な数値なんだろうと思います。






さて、金沢市の試算どおり入り込み数が500万の場合、年間関東圏から金沢への入り込み数は約270万人の純増です。1日当りで換算すると今より約7,400人多く観光客が金沢駅に降り立つこととなります。





金沢市の観光統計消費額調査によると観光支出は一人当た
り約7,100円(平成23年度)。1日当り約5,200万円(7,400人×7,100円)の市場が新幹線により生み出されることになり、年間にすると約190億のお金が金沢に落ちることになります(あくまでも数字を捉える為の試算なので参考値として考えて下さい)。



これはこれで結構インパクトのある数値だと思います。





さて、そんなインパクトのある新幹線開業なので大いに期待したいところですが印刷業界と新幹線開業の関係について少し考察してみました。




観光客が増えて消費される印刷物は何かというと、一番は「お土産」ですよね。お土産はざっくりいうと「商品・パッケージ・しお
り・シール・包装紙」で構成されています。なんと商品以外は全て印刷物です。これは市場として大きいと思います。




今より約2倍
の500万人が金沢に訪れるからといって単純に売上げが2倍になるとは思いませんが、感覚値として2割ぐらいは自然増でいきそうなイメージです。例えば、年間3万個でる商品なら3,6万個ぐらいは何もしなくてもいきそうです。



次は、ホテルや料亭のパンフレットやダイレクトメール関係ですかね。首都圏での事前配布もそうだし、しっかり作ってあれば記念に持って帰るので印刷のロット数が増える傾向にあると思います。




後はダイレクトメールですね。一度来て頂いた方と関係性を構築
してリピーター化していかなくてはなりませんからね。他にそれにつられて飲食店のはし袋やコースター等消耗品も増えると思います。






そんなことを思ってお土産の主役であるお菓子のお客様を多く持っている印刷会社の社長に「良いね!お菓子はお土産なので売上げ
自然増やね。」と言ったところ、「いやー、うちのお客様は新幹線にむけて特別の動きがないんですよ」との回答でした。




観光客増加=お土産用のお菓子は自然増だから、特に対策をする必要がないという事でしょうか。ちょっと意外な印象を受けました。



本来ならば今のうちに「なぜ、自分ところのお菓子が数あるお土産の中から観光客に選ばれているのか」の理由を分析して、商品力や情報発信力に磨きかけなければならないと思います。




特に情報発信力は大切だと思います。自身が旅行に行く時をイメージしてみて下さい。旅行雑誌やネットで検索して行く前にほぼ食べるお店、訪れる観光地、買って帰るお土産ぐらいは決まってますよね。




つまり、お客様が金沢に来る前から既に大方の勝負がついているのです。「知らない」=「存在しない」ということです。だから情報発信が大切なのです。





もちろん、270万人の入り込みで売上げの自然増はありますがそれは実力ではありません。商品力が同程度なら発信力のあるほうが圧倒的に売り上げを伸ばすことになるのだと思います。今のうちから広報戦略を立てて知ってもらう取り組みを始めることが大切ですね。




そういった意味では弊社も含め印刷業界でもWEBサイトを制作できるところはたくさんあるので、ネットでの情報発信のお手伝いも印刷業界のビジネスチャンスの一つですね。





一方で脅威もあると思います。




金沢~東京間が2時間30分なら日帰りで行き来できる距離です。今まであった金沢支店は東京本社か
ら出張でいくことになり撤退。これにより地元の印刷業者に発注していた印刷物が全て本社で制作することになれば、その分売上げがなくなります。






また、東京を中心とする関東圏で鍛えられた印刷会社やWEB制作会社がこれを機会に金沢を中心とする北陸の市場を狙って進出して
くるのは容易に想像できます。今までの地元企業同士の競合とはまた違った次元の戦が始まるのではないかと思います。





そう考えると、僕達は自社の強みと価値を明確にして今のお客様にそれをしっかりと認めてもらうことが必要ですよね。そして、地元ならではの機動力と対応力を活かしてお客様と良好な関係を育んでいくことが大切です。





その他脅威としては金沢市では、学生が東京へ就職する等の人材の流出や、今まで金沢へ買い物に来ていた富山の方が東京へショッピングにいってしまう等人の流れが変わるのではと懸念を示していました。






新幹線は機会と脅威と両方を運んで来ます。



そういった意味では、今年は自社の価値・商品力・情報発信力を改めて見直し、機会は活かせるように脅威は対策を講じておくことが必要ですね。




皆様、2015年今より高く飛べるように、膝をまげ腰を下げそして目線を上げて構えておきましょう。



▼山野市長室を見学させて頂きました。すっきりとシンプルな執務室でした。

市長室.JPG




最後までお読みくださりありがとうございました。「いいね!」と思ったら下のいいねボタンを押してくださいね。





2014年1月31日 10:17



このブログの評価・感想↓